
息子は現在6歳3か月、日本の学年で言うと「年長さん」。すでに次の文章を読んで理解し答えを一人で導くことができます。
これはある算数のメソッドが大いに息子の算数スキルを向上させたと思っています。この記事では、その秘密を深堀りしていきます。
世界の数学学習到達度ランキング(PISA)、1位の国は?
経済協力開発機構(OECD) により実施された、世界70 か国以上で 15 歳の生徒を対象とした「数学」「読解力」「科学」の国際テストに基づいた学習到達度ランキングです。*PISA :Program for International Student Assessment (Pisa)
中国は、北京、上海、江蘇省、広東省の教育レベルが高い都市のみの集計である為、実質シンガポールがずっと首位に君臨しています。
当ランキングからアジア諸国の教育レベルの高さがわかります。日本は 6位です。

発展途上国・新興国の国では、「発展の為」そして「子どもの明るい未来の為」に、「教育」に比重が置かれています。
そして、親たちは「良い教育を受けることは、将来の高収入へつながる」と考えを持ち、アジア諸国ではこの過去10数年で教育熱が急激に過熱したとも言えます。
一方で、既に先進国である、アメリカ、イギリスなどの国々では逆に「教育」に対する価値観が変化しつつあることも事実で、欧米諸国の公教育が抱える課題がこのランキングでも反映しているように思います。
アジア諸国の教育への過熱度は異常。あまりに白熱する競争社会に疑問すら感じますが、今回の記事では「教育とは何か?」という議論は控え、別の機会にでもお話できればと思います。
シンガポールの算数レベルが非常に高いことは明白!
現在、アメリカとカナダでも約2000校ほどで、シンガポールの教科書を採用し、算数の授業を行っています。
では、世界が注目するシンガポール算数のメソッドとはどういう物なのでしょうか?
シンガポール算数の特徴
日本も算数のレベルは高いのは間違いないです。では、何がシンガポール式算数と日本式は違うのでしょうか?
数の読み書きや足し算、引き算、掛け算...と進み学んでいくことはどの国も同じです。ただ教え方(学習アプローチ)に差があるのです。
息子が現在学んでいるシンガポール算数は、シンガポールの公立、インター校、また、欧米諸国の学校でも採用されています。
シンガポール算数とは、「数や数式を暗記するのではなく、図形(バーモデル、ナンバーボンド)を使用し視覚的に数の概念を把握し、多くの文章題から問題解決力や思考力を養う学び」です。

シンガポール算数を始めた時、お教室の先生から公文との併用はやめた方がよいと進められました。
これは、シンガポール算数と学習のアプローチが異なる為、子どもに対して思考の混乱が生じる可能性があったからだと思います。
お友達のインター校(イギリス式)も同様に公文との併用を避けるようにと言われたようです。
息子の頭の中は どうなっているのか


こちらの問題について考えてみました。
- 黄色の棒(4単位)が10本 → 合計40(4×10=40)
- 緑の棒(2単位)が5本 → 合計10(2×5=10)
これらを組み合わせると、「40+10=50」になります。つまり、バーモデル(棒の図)を使って、数量の合成(加法)や乗算の考え方を視覚的に理解しています。
このように、シンガポール算数では「見える化」によって、子どもが数の構造や計算の意味を直感的に理解できるようにサポートします。
ただ答えを出すのではなく、「どう考えたか」を大切にするのが大きな特徴です。

上図のように、低学年では、ナンバーボンドのように具体物を使用し数や計算の概念を視覚的に学び、しっかり身に付けていきます。
そして、バーモデルでは基準となる数を探し、その部分を「1Unit(ユニット)」として捉え、他の数字との関連を理解し解いていきます。
このようにバーモデルを使用する事で子供たちは、文章から抽象的な数式を作ることが容易にできるようになるのです。
バーモデルはあくまでも式を立てるための視覚的なツールなので最初は練習しますが、描かずに間違いなく解けるようになれば描かなくても良いそうです。
バーモデルは、日本の「和差算」に近しいですが、何を基準(Unit)に置くのかの考えが基本にあるバーモデルと使用できる幅が変わってきます。
高学年になり問題が複雑になれば、バーモデルでは解く事ができない問題も出てきますが、これらの基礎をしっかり学んでおくことによって、複雑な問題にも対応できるようになるのです。
日本では、教育は変わりつつあるとはいえ、まだまだ数の概念を学ぶと言うよりは、数をこなして暗記したり、計算式の問題を解く方に力点が置かれているように感じます。
学習の流れも、まず先生が解き方を教えて子供たちは類似問題で繰り返すという感じ。
これでは思考力を養うというより、その問題ができるようになるというだけで、思考力の発育にはつながらないのかもしれません。
シンガポール式算数のすばらしい点は、何よりも「しっかり考える」そして「自分自身で答えを導き出す」という点にあります。
2歳から現在(6歳3か月)に至る息子と算数

息子がマレーシアでのシンガポール算数のお教室に通うまで、日本では基礎となる知育を沢山やってきました。基本、お教室には通わず、自宅学習派です(※お受験教室には1年弱通いました。)
忘れていました💦
公文にも10か月ほど通いました!
マレーシアに移住と同時に辞めたのですが、息子に一切数の概念が入ってないと気付いたからです。言わば、ただの計算問題の暗記。公文では概念は後からついてくると言われてますが、ひたすらペーパーをする事に疑問を持ってしまいました。
では、我が家が取り組んだもの一つずつを説明いたします。
■七田式プリント
プリントは、1日3枚15分を毎日するだけです。
カラーで見やすく、楽しくプリントワークができる量。小さい時から毎日お勉強をする習慣漬けにもとても良い教材です。A、B共に各計720枚あり、箱でかなりもボリュームのプリントが届きます。正直お得です!!
▶七田式プリントA
「かず」「もじ」「ちえ」の3科目があり、2歳6か月~4歳のお子様向け。Aでは、文字を書く為に必要な筆圧を身に付けたり、鉛筆が持てる/〇×が書ける/点と点を線で結べる/大小、長短が分かる を目的としています。
▶七田式プリントB
計720枚。「かず」「もじ」「ちえ」の3科目があり、2歳6か月~5歳のお子様向け。就学前の基礎学力が身に着きます。

■こぐま会・理英会ワーク
マレーシアの教育移住が実現しない場合、都内の私立小学校のお受験も視野にいれ取り組んでいました。
年中の冬にはほぼ全てのワーク類は一通り終え、苦手分野を2巡目に入るようなスピード感で進めてました。おかげでペーパーはとても得意となり、お受験教室「スイング」のSクラスに外部性として1発合格しました。(結果入塾はしませんでしたが)
■そろばん教室

暗算が早くなればと思い通わせましたが、スタートが早すぎたように思います。小学校に入ってからでも十分でした。半年ほどで退会しました。
■イギリス式Year1ワーク
マレーシアのイギリス式インターへ通うことが決まり、Amazonで大量に問題集を購入しました。
まずは、算数用語の英単語言葉を覚えるところからです。Add、Subtract、in total, altogetherなど。まずは私が文章を読みながら、ワークを進めます。何度も同じような問題が出てくるため、自然と単語を覚えていきます。
以下の問題集を息子は全てやり終えました。Amazonで「Year〇、Math」などと学年を入れて検索をすると、お探しの問題集を探すことができます。
▼「Amazon」で購入したYear 1 Math問題集はこちら

参照:Amazon
KS1 Maths Year 1 Targeted Question Book (CGP Year 1 Maths)はこちら
Phonicsは基礎からやりましょうと記載しましたが、算数は自身の学年か一つ下の学年くらいから始めても良いと思います。
■シンガポール算数のお教室
モントキアラからほど近いデサスリにある「SAM」というSingapore Mathのお教室に通っています。
ここでは、一からバーモデル、ナンバーモンドの基礎から学び、現在は文章問題をひたすら毎日解いています。驚くほど思考力がつき、入塾8か月目ですが今では難しい問題も解けるようになりました。
入塾したての頃は、問題を解くには「英語力」が必要だと気付き、並行して英語力の向上にも努める日々でした。
SAM Singapore Mathsのホームページはこちら
週1回 月謝:RM250(約,8500円)
以下のようなプリントをお教室でも宿題でも沢山解きます。全て文章題です。


論理的思考力が養われるシンガポール算数は日本の皆様にもおすすめです。
Singapore Mathの問題集は、日本のAmazonでも購入可能です。
▶おすすめ算数ドリル
世界一の学力がつくシンガポール式算数ドリル 小学1〜6年: 「バーモデル」で文章題にとことん強くなる!
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