我が家の小学校お受験へのきっかけ
小学校お受験と聞くと、「まだ小さいのにかわいそう・・・」と思われる親御さんも多いのではないでしょうか?
実際、私もその一人でした。
同じ洋服、同じ行動、同じ思考、全て同じで協調性至上主義的なネガティブな印象を持っていました。
我が家は、主人が外国人ということもあり、外国人が多い東京のど真ん中(港区)で住まいを構えていたので、必然的に、幼稚園受験・小学校受験をするのが一種規定路線なの?と感じる程、周りのママ&パパはお子さんの教育に熱心な方が多かったのです。
一方、我が家は、おうち英語から始まり、2歳後半から近くのプリスクールに通っていた為、周りのご家庭とは少し違う毛色の家庭だったように思います。
プリスクールではお行儀等はあまり教わる機会も少なく、母親として日本人らしい相手を思いやる行動、お行儀、挨拶等、どこで習得できるのか?と探した結果、たどり着いたのが小学校お受験教室でした。
実は理にかなっているお受験勉強
息子が某お受験教室「伸〇会」に通い始めたのは、年少の秋(新年中)。まだまだ生徒数は少なく、息子とお友達の2人からスタートしました。これもよかった要因の一つです。先生が一人ひとりをきっちり見て、指導してくださいました。
印象に残る一言
お教室の先生からのお言葉で印象的だったのが、
「小学校お受験のお勉強は生活すべてがお勉強なんですよ」
という一言でした。
この真意が理解できたのは、通塾から半年ほどだってからだったのかもしれません。(後述記載)
ご挨拶は相手を嬉しい気持ちにさせる言葉
実際、お教室に通う初日、先生は、息子に目線を合わせ「〇〇君、こんにちは」とご挨拶をしてくださりました。
〇〇君、こんにちは!
「・・・・・・(沈黙)」
「相手の目を見て笑顔で挨拶をすると、相手は〇〇君の事どう思うかな?」
「・・・・・・(沈黙)」
「ご挨拶をしてくれると、先生はとっても嬉しい気持ちになります。
〇〇君が今日も元気にお教室に来てくれたんだ!と思います。
もし、ご挨拶がなかったら、〇〇君の事気付かないかもしれないし、
それに〇〇君、今日は元気がないのかな?と思ってしまいます
「先生、こんにちは!」
このように、ご挨拶はなぜ必要なのかを教えてくれました。
お勉強よりも大切な最初の一歩
お教室に通いだし気付いたことがありました。それは、幼児期に身に付けるべき基本の行動パターンです。
「真っ直ぐ立つ」「真っ直ぐ歩く」「背筋を伸ばして座る」
小さな子供ですから、あっちに行ったり、こっちに行ったり、時には寝転んだり・・・。
それが、お教室に通いだしてから、きっちりとした行動をすることで先生がとても褒めてくださるので、
子供も日に日に正しい行動パターンを身に付けていくことができました。
これは、決して輪を乱さず協調性を強めていく事を注視しているのではなく、子供の成長にとって「健全な身体作りの一環」でもありました。
そして、後述記載してますが、「子供の品格」形成の一助ともなるのです。
探求心から子供の基礎力・才能を伸ばす
お教室に通いだし、半年ほどが経った時、ふと入塾当時先生から言われた言葉「小学校お受験のお勉強は生活すべてがお勉強なんですよ」を思い出しました。
お言葉の通り、お受験勉強は、「朝起きてから寝るまで」、そして、「生活の全てが学びの場」でした。
そのお勉強は、決して強要されるのもではなく、先生や親がそっとその世界を扉をあけ示すことで、子供自身の興味関心を集め、そこから自身の探求心で学びの可能性を広げていくアプローチでした。
実際、お受験のお勉強って何をするのでしょう?以下の一覧が受験時に必要とされている内容です。
小学校お受験に必要な範囲
①行動観察
・自分のことは自分でする(朝起きて服を着て、脱いだパジャマを畳む。お顔を洗いや歯磨きをする。学校に行く準備をする等)
・礼儀作法(ご挨拶、正しい言葉使い、お行儀、お食事中のマナー等)
・集団行動(リーファーシップ、協力性(相手の事を思いやった行動)、社会性等)
③ペーパー
・数の理解(物の数、増減の理解)
・形(図形)の理解(折り曲げたり、回転させたり、視覚的図形)
・比較の理解(重さ・量)
・位置の理解(左右・上下)
・言葉の理解(物の名前の理解、しりとり等)
・常識の理解(日本の四季、各季節の行事、草花、生物等)
④制作課題
・工作(巧緻性、創造性)
・絵画(創造性、体現性)
⑤運動(スキップやケンパー、クマ歩き、ボール投げ等、指示行動、取り組み姿勢(一生懸命取り組めるか))
上記の項目は決して特別なものを幼児にさせている訳ではありません。
一つ一つを理解すると、子供にとって幼児期に身に付けておくべき要素ばかりなのです。
そして、我が家にも変化はありました。
毎日の生活が、上記項目を意識した生活様式にごろっと様変わりしました。。
特に、インタープリ育ちの息子が軽視しがちなのは、日本独自の事柄です。
我が家では、日本の四季・行事を日々意識しながら子供と会話をし、イベントを楽しみ、そして、四季折々の草花や生物を子供は自分の目で見て触り、興味を深めました。日本人としてのアイデンティティの形成にも役に立ったと思います。
運動教室に通ったり、児童館で工作や絵画を楽しんだり、日々の行動全てがお教室から示された項目に沿い進めました。子育て、幼児教育は指針がないと何が正しいのか不安になりがちですが、我が家はこの指針のお陰でスムーズに子供の発育を支えていけたのではないかと思います。
お受験友達と一緒の時は、お絵描きを一緒にしたり、子供も楽しみながらいろんな物事に探求を深めていきました。
実際、息子と以下の写真のようにいろんな体験をしました。これは一例です。
我が家は、2歳半から七田式のプリントを自宅学習として採用し取り組みました。
七田式プリントA もじ・かず・ちえを学ぶ決定版
七田式プリントB もじ・かず・ちえを学ぶ決定版
その後、理英会、こぐま会のワークへと移りました。七田式プリントを日々取り組んだおかげで、プリントへの抵抗感がなく、また設問の意味を理解できる思考力が幼児期より養われていた為、お受験ワークへのシフトがズムーズに行きました。
※我が家は外部受験生としてスイングの入会テストを受験し、プリントSクラス、一発合格でした。(結果、入会しませんでしたが・・・)
息子は今でもお絵描きや工作、折り紙が大好きです。
お教室がきかっけとなり、子供のポテンシャルのきっかけを作れたと思っています。今では、「僕は絵を描くのが上手なんだ!」「折り紙が得意なんだ!」「工作で何でも作れるよ!」と自信に溢れ、自己肯定感さえも保たれているのは、お教室でのレッスンと日々の取り組みの成果なのではと考えています。
子供と向き合う時間の増加
当時外資系企業で勤めていた私は、毎日が戦場💦
子供のお迎え、家事育児、そして仕事と1日フル活動状態。0~2歳くらいまで、正直子供とちゃんと向き合えていないのではないか?という思いに自問自答してました。
「子供は好き嫌いは多いし、言葉の発育も遅い。。。私のせいだ。私、何やってるんだろう?」と自責。。。
しかし、お教室に通いだしてからは、五月の節句には一緒に折り紙で鯉のぼりを作ったり、田植えのシーズンには実家に息子を連れて田植え体験をしたり、十五夜には白玉団子を一緒に作ってすすきを飾りお月見をしたり。1年を通して、子供と向き合い、一緒にいろんなことに取り組みました。勿論、子供が何を思い感じているのか会話を通して知る事ができ、親子の距離も更に近くなったように感じました。
お受験勉強は、親の受験ともいわれるほどです。
私自身も子供に向き合い一緒に日々過ごした時期だと思います。
身につく「子供の品格」とは?
お受験教室に通われているご子息・ご令嬢は、見た目も何か違いを感じることはないでしょうか。それは、決して、紺色のお洋服がそう思わせている訳ではありません。
ピシッと姿勢が正しく、かしこそうな雰囲気が漂っているのは、日々の行動パターン(姿勢、動作)が「品格」を身に付ける土台となっているのです。受験当日も、元気よく挨拶ができ、姿勢がよく、言動に自信があり、キラキラしているお子さんに先生も自ずと目が行きます。
品格は、一朝一夕には養うことはできません。
子供のころに学んだものは大人になっても人としての礎となるはずです。
お受験勉強を経て、その後の進路
お受験教室に通いだし1年後、息子が年中の冬頃にコロナの状況が上向きになり、各国の国境が開き始めました。
コロナ禍、海外に行けないなら、私立のお受験も視野にいれてと進めてきましたが、国境が開くのであれば!と一気に海外インターへと舵を切り、教育移住の手続きを進めました。
そして、今、マレーシアからこの記事を書いています。
意外と成績も健闘してますよね?(笑)お教室のテストでは偏差値も60を超え、母としては、このまま続けた方がよいのかも?と思う時もありました。でも、息子の将来持ち合わせてほしいスキルセットは日本教育を経てリーチは難しいと判断し、海外インターへの道を決断しました。
最後に、お受験勉強は、子供の成長にとても大切な要素を沢山含み、我が家に意味のある時間を過ごさせてくれました。勿論、最終的にお受験はしておりませんので、あのまま続けていると、成績の伸び悩みや他に色んな問題も出てきたかもしれません。ただ、幼児期に取り組む知育としては、意味のあるものだということをお知らせしたく当ブログ記事を書きました。どなたかの参考になれば幸いです。
そして、今年、一緒にお勉強したお友達はこの秋~冬にかけて本番を迎えます。良い(合格の)便りが来ることを願いたいと思います☆彡
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