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「英検」ってどんな試験?わかりやすく解説!

2025年10月23日

英語学習を続けていると「数値で子どもの英語力測ってみたい!」と感じること、ありませんか?

そんな時に最適なのが、英検(実用英語技能検定)です!
英検は、日本で人気がある英語の試験でレベルごとに挑戦できるため、小さなお子さんから気軽に受験できます。

今回は 英検がどんな試験なのか?、こども英語にどう役立つのか?をお話しします。

英検ってどんな試験?

英検(実用英語技能検定)は、日本で最も広く知られている英語の試験のひとつです。
1級から5級までのレベルがあり、年に3回(通常は6月・10月・1月)受験のチャンスがあります。英語を始めたばかりの子どもから、英語を本格的に学んでいる学生・社会人まで、幅広い層が挑戦できるのが特徴です。

英語を学び始めたばかりのお子さんには、まず「5級」や「4級」がおすすめ。
アルファベットや身近な単語、簡単なあいさつなど、英語の基礎を確認できる内容です。

少し英語に慣れてきた子には「3級」や「準2級」など、文法や長文読解、会話表現にもチャレンジできる級へステップアップ。

このように英検は、お子さんの成長や英語経験に合わせて無理なくレベルアップできる設計になっています。
海外インターでYear4-5くらいになると、英検2級は対策なしでも合格になる場合が多いでしょう。

そして英検の大きな魅力は、ただの「ペーパーテスト」ではないこと。
「読む(Reading)」「聞く(Listening)」「話す(Speaking)」「書く(Writing)」という4つの力を、バランスよく測定するように作られています。

たとえば、リスニングでは会話やアナウンスを聞き取る力、ライティングでは自分の考えを英語で書く力、スピーキングでは相手の質問に英語で答える力が求められます。単語や文法の暗記だけでなく、実際に英語を使う力がどのくらい身についているかをしっかりと確認できる試験なのです。

また、英検の結果は「合格・不合格」だけでなく、各技能ごとにスコアとして表示されます。
どの分野が得意で、どこを伸ばしたいかが一目で分かるので、英語学習の方向性を見直すきっかけにもなります。

つまり英検は、英語を勉強している子どもにとって「成長のものさし」
おうち英語や学校での学びが、どれくらい使える英語力につながっているかを確認できる、信頼性の高い指標のひとつなのです。

一次試験の配点と合格スコア

一次試験(筆記)では「読む」「聴く」「書く」の3分野。それぞれに同じ点数が割り当てられていて、その合計で判断されます。

4級と5級には二次試験がありません(合否と関係なく、希望者全員がスピーキングテストの受講可能)筆記試験で合格スコアに達していれば、その段階で各級の取得となります。

1級~3級の一次試験合格者は 二次試験(面接)に進みます。ここで「話す」力が試され、合格スコアに達していれば 晴れて合格です。

ReadingListeningWritingTotal合格ライン
1級85085085025502028
準175075075022501792
2級65065065019501520
準2級プラス62562562518751402
準260060060018001322
3級55055055016501103
4級500500-1000622
5級425425-850419
※準2級プラスは、2025年度第1回試験から導入

二次試験

Speaking合格ライン
1級850602
準1750512
準2級プラス600427
2級650440
準2600406
3級550343
※準2級プラスは、2025年度第1回試験から導入

こども英語と相性抜群

英語学習を続ける中で「次の目標」を作るのが難しいなと感じることもありますよね。
そんなときに使えるのが 英検

各級ごとに明確なゴールが設定されているので、子どもも「合格」という達成感を味わいやすく、学習への意欲がグッと高まるんです!

小さいうちから英語の絵本を読む習慣があれば、英検のリスニングや単語問題が「これ、知ってる!」と身近に感じられることが多い。また、3級以上は 面接試験があるので、普段からオンライン英会話を活用しているご家庭にもぴったりなんです。

さらに、英検は合格証がもらえるので 子どもの自信につながります。その小さな成功体験が次の挑戦へのエネルギーにつながります。

「英語を楽しく学びんでほしい、成果を形にしてあげたい!」と思っているご家庭にとって、英検はかなり使えます。

英語力の証明としても使える!

英検は、英語学習の「成果をチェックする試験」であると同時に、公的に英語力を証明できる資格試験でもあります。そのため、英語を学ぶ子どもたちにとっては、ただのテストではなく「がんばった証」として将来にもつながる価値あるステップになります。

たとえば、日本国内の中学校や高校、大学では、英検の取得級によって入試の加点や英語科目の免除など、さまざまな優遇制度が設けられています。最近では、英語の筆記試験を免除されたり、内申点アップや推薦入試の評価につながる学校も増えてきました。また、英検は全国的に知名度が高く、日本ではどの地域・学校でも通用する共通の指標として信頼されています。

準2級以上を持っていると、「英語で自分の考えを話せる」「英文を理解して書ける」というスキルがあると評価され、中高生のうちから海外サマースクールや交換留学プログラムに挑戦する際にも役立ちます。

小学生低学年だけでなく、最近では未就学期に英検に取り組むご家庭が増えてきていますよね。

「資格を取る=努力が形になる」という成功体験を早くから積むことが、学習意欲を高めるだけでなく、将来的に進学や留学を考えたときにも自信をもってアピールできる実績のひとつになります。

「楽しく英語を学びながら、将来の選択肢も広げたい!」というご家庭にとって、英検はまさに一石二鳥の試験なのです。

はじめての英検、何級から挑戦する?

英検(実用英語技能検定)公式サイトでは、無料でできる過去問が公開されています。
これを使えば お子さんがどのレベルに挑戦できそうか、おうちで だれでも簡単に把握することができます。90%以上なら上の級に挑戦できると判断してよいと思います。

お子さんの英語経験に応じて、級を選ぶのもがオススメ!英語の絵本を読んだり、英語の歌やアニメを楽しんだりしているなら、まずは 5級に挑戦してみてはいかがでしょうか?

一方で、日常的にオンライン英会話英語教材を使っている場合は、最初から3級以上を目指してみるのもいいですね。

インター校のYear4-5くらいですと、英検2級は対策なしでも合格できるお子さんが多いでしょう。

幼児期の英検、参考書選びがカギ!

英検に挑戦するときに意外と大切なのが、「どんな教材を使うか」ということ。
特に幼児期や小学生低学年のうちは、内容が堅苦しかったり、文字ばかりで難しすぎたりすると、せっかくの英語学習が「楽しくないもの」になってしまうことがあります。だからこそ、こどもが楽しみながら取り組める教材選びが、英検学習の成功を左右するポイントなのです。

英検の参考書の中には、かわいいイラストや会話シーンを取り入れたもの、音声付きで発音まで学べるものなど、こども向けに工夫された良書がたくさんあります。こちらがおすすめです。

英検5級の参考書

英語を始めたばかりの小学生向けに作られた、とてもわかりやすい入門書。
カラフルなイラストがたくさん使われており、絵本のように読み聞かせをしながら学べます。

英検5級をひとつひとつわかりやすく。

英検4級の参考書

英検4級の合格を目指す小学生向けに作られたテキスト。
この級からは 少し長めの文や読解問題加わりますが、豊富なイラストのおかげで視覚的に理解しやすく、飽きずに学習を続けられます。「文法」や「語彙」を自然に吸収できるよう工夫されており、英検デビュー後のステップアップにも最適です。

英検4級をひとつひとつわかりやすく。

英検3級の参考書

英検3級では「ライティング」や「面接」が新たに加わります。
つまずきやすい文法(たとえば現在完了形など)を、実際の会話シーンとともにわかりやすく紹介。イラスト付きで状況をイメージしやすく、スピーキング練習にもつなげやすい構成です。


英検3級をひとつひとつわかりやすく。

海外から見た英検レベル ― 実は世界基準ではどうなの?

英検では、2級が「高校卒業程度とされていますが、海外の同年代の子どもたちと比べると、そのレベルには大きなギャップがあります。

たとえば、英検2級では日常会話や簡単な説明文のリスニング、120〜150語程度のライティングが中心です。しかし、海外で英語を第二言語として学ぶ子どもたちは、すでにもっと高度な内容に取り組んでいます。

リスニングでは、物語や複数人によるディスカッションを聞き取り、登場人物の意図や感情まで理解する練習を日常的に行っています。また、ライティングでは「地球温暖化をどう解決するか?」「学校で学ぶべき最も重要なスキルは?」など、抽象的なテーマで自分の考えをまとめる力が求められます。

同じ年齢でも、使える英語の量と深さに大きな差があるのです。


この違いの背景には、英語の「使い方」「インプット量」「アウトプット機会」という3つの要素が関係しています。
日本では英語が「教科」として扱われ、文法や単語の暗記が中心。一方、海外では英語を「学ぶための道具」として、理科や社会なども英語で学ぶことが当たり前です。

つまり、英語を“勉強する”のではなく、“使う”中で自然に身につけています。


さらに、海外の子どもたちは小さい頃から英語の絵本や動画、日常会話を通して圧倒的な量の英語に触れています。学校では自分の意見を英語で発表したり、クラスでディスカッションを行ったりする機会も豊富です。

「間違えても話す」経験を通して、自然とアウトプット力が育つのです。


こうして見ると、英検2級=高校卒業レベルという日本の基準は、世界的にはまだ初級〜中級の入り口といえます。とはいえ、英検は日本で英語力を可視化する貴重な指標。海外とのレベル差を知っておくことで、今後の英語学習の方向性や目標設定にも役立ちます。「英検合格」をゴールではなく、“使える英語力”への通過点として捉えることが大切です。

  • この記事を書いた人

さわ

日系航空会社から日系&外資系IT企業を経てイタリア育ちの中国人と国際結婚。息子が0歳から幼児教育・おうち英語&中国語・お受験学習・インターナショナルスクール・海外教育移住と色々経験。日本語・英語・中国語のトリリンガル子育てに関する情報発信ブログです♡
息子(8歳)と共にマレーシアのイギリス式インターへ母子教育移住中です。

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