英語の歌やフラッシュカード、読み聞かせなどを通して「聞く・話す」力を育ててきた幼児期。
その次のステップとしておすすめなのが「自力読み(ひとり読み)」です。
「まだ早いかな?」と思うかもしれませんが、子どものペースに合わせて少しずつ始めれば、英語での読書は語彙力・表現力・思考力をぐんぐん伸ばす最高のトレーニングになります。
この記事では、幼児期からの英語読書習慣がもたらす効果や、海外の子どもたちがどのように読書と向き合っているのかをご紹介します。では、さっそく始めます。
英語読書が子どもに与える3つの影響
まず、英語での読書が子どもたちにどんな影響を与えるのか、3つの大きなポイントを見ていきましょう。
1.想像力と感性を育てる
英語の物語を読むと、子どもたちは文字を通して頭の中に世界を作り出します。
魔法の国や宇宙の冒険、友情や勇気のストーリーなど、ページをめくるたびに新しい発見が。
想像力は創造性の源。言葉を超えて「心で感じる力」も育っていきます。
Frog and Toad シリーズのように、やさしい英語で温かい世界を描く本から始めるのがおすすめです。
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2.英語で学ぶ力を身につける
海外の子どもたちは、英語を「学ぶためのツール」として使います。たとえば、理科や社会もすべて英語で学ぶのが当たり前。
そのため、絵本やノンフィクションを通して、英語で考える力が自然と身についていきます。
National Geographic Kids のような本は、科学・動物・自然をテーマにした豊富な内容で、楽しみながら知識を広げられます。
National Geographic Kids Why?: Over 1,111 Answers to Everything

成功体験が自信になる
最初の1冊を自分で読み切れた瞬間、子どもは「できた!」という達成感を味わいます。
その成功体験が自信となり、さらに読書や学習への意欲を高めてくれます。
短いストーリーや絵が多い “I Can Read” シリーズは、最初の「自力読み」にぴったりです。
I Can Read! The Mega Reading Library : 30 Books Mega Pack

海外の子どもたちは「本」を持ち歩く
海外の学校では、通学バッグに本を1冊入れるのが当たり前。電車や車での移動中も、タブレットではなく紙の本を開く子が多いんです。
その理由はシンプル。
「読書=習慣」だから。家庭でも寝る前に親子で読書の時間を取ることが一般的で、小さなころから本を通じて語彙や表現を自然に吸収していきます。
日本ではタブレット学習やアプリが主流になりつつありますが、紙の本で「集中して読む」時間は、思考力や想像力を育てるうえで今でも大切な基礎です。
小学校低学年の定番は、Oxford Reading Tree Level1 First Words Pack
ぺーなーブックでレベルを少しずつ上げて読解力を養うネイティブキッズの定番!

ポイントは、子どもの興味に合わせた本を選ぶこと
自力読みの第一歩は、「どんな本を選ぶか」でほぼ決まります。
英語力に合わせるのも大切ですが、それ以上に重視したいのが 「子どもの興味」。好きなテーマの本なら、「読まされる英語」ではなく「自分から読みたい英語」になります。
たとえば、幼児期なら絵が多く、リズミカルな言葉が繰り返される絵本がいいですね。
「どうぶつ」「のりもの」「おばけ」など、日常で見聞きするものがテーマの本を選ぶと、内容と単語が結びつきやすく、自然に英語が頭に入ってきます。
小学生になったら、ストーリー性のある本へステップアップしてみましょう。
低学年のうちは “Elephant and Piggie” や “Frog and Toad” のように、会話中心でテンポのいいお話が読みやすいです。
特にシリーズ作品は、登場人物に愛着がわき、「続きが読みたい!」という自然なモチベーションを引き出してくれます。
また、子どもが興味を持っている分野のノンフィクションにも注目。虫・宇宙・実験などのテーマは、知的好奇心を刺激してくれます。“National Geographic Kids Readers” シリーズは、写真が多く、短い文で構成されているため、理解しやすく飽きにくいです。
まとめ:幼児英語の次のステップは「読書」
読書は英語学習のゴールではなく、「世界を広げる入り口」。
「難しい本を読むこと」が目的ではなく、「自分の世界を広げるために読むこと」。子どもの関心を出発点にすることで、自然と読書が「日常の一部」になっていきます。本を通して英語と親しむことで、語学力だけでなく「考える力」「感じる力」「学び続ける力」も育ちます。
海外の子どもたちのように、タブレットより“本を開く時間”を少しずつ増やしていきましょう。その小さな積み重ねが、確かな英語力と豊かな心を育てていきます。