日本の将来に直面する課題
日本人口減少
国連の最新の予測によると、世界人口は2030年に約85億人、2050年には97億人に増える見込みです。
以下は、世界各国の1990年から2050年までの人口の推計です。
ナイジェリア・コンゴ共和国・エチオピア、インド等の人口増加が甚だしいことが予測されます。
一方、日本の人口は、1990年1.23億人で7位だったが、2022年に1.24億人の11位となりました。そして、2050年には日本の人口は、減少の一途をたどり1億人を下回りランク外となる見込みです。
2050年には人口の大半が新興国となり、先進国の中でも移民政策を進めているアメリカの人口増加が大きく、そして、英国も安定的に増加しています。
アメリカ経済が相対的に堅調な理由として、この持続的な人口増加が大きなポイントとなっているようです。人口は経済活動の原動力でもあり、人口が減少の一途をたどる日本は致命的とも言えます。
日本経済の減退
経済成長率(GDP)の低迷
経済成長率(GDP)とは、経済規模が拡大する割合のことであり、一年間の国民総生産(GDP)と国民所得の増加率で示されます。つまり、「国の経済がどれだけ成長したか?」を率に表したものです。
下の図を見ると、日本は1994年を境にGDP成長は止まり、以降30年弱横ばい状態です。つまり、日本は過去30年がなかったと言えます。
次のグラフは、各国、GDPを人口で割った一人当たりのGDPを比較したものとなります。(※1980年の各国のGDPを1.0とした場合の、成長率を表しています。)
経済成長率(GDP)同様、日本の一人当たりのGDPも過去30年弱ほぼ横ばいです。一方、先進国各国では、最低でも年3%以上の成長を遂げ、中国・韓国は1990年代急激な発展を遂げたことが伺えます。
このグラフを見ると、日本のGDPは世界第3位を維持しているものの、日本だけ経済成長が止まったことがわかります。GDPが今だ世界3位でい続けられている要因は、1億人以上の人口を保有しているからです。
つまり、たとえ、1人あたりのGDPが低くとも人口数で経済をなんとか保っているという状態なのです。一見日本は安定しているかのように感じてしまいますが、他国と比較をすると「後退」していると表現してもおかしくはありません。
国が豊かに発展しない場合、賃金への影響も出てきます。そして、2050年には、中国は日本と同等、それ以上に豊かになり、現状のように富の分配が不均等な場合、数多くの富裕層が生まれることが考えられます。
低賃金水準(先進国との収入格差2倍以上に!)
次のグラフは、主要国の平均賃金の過去20年の推移です。
日本の平均賃金は過去20年ほぼ横ばいです。既に2015年には韓国に塗られている状態でもあります。
現在の日本の平均賃金はアメリカと比較をすると約2倍もの差が出ています。この差は今後も開き、各先進国との賃金差は2倍以上になる事は必然でしょう。
低い生産性
一方、一人当たりの生産性はどうでしょう?こちらも賃金同様、日本の生産性は過去20年横ばいな状態です。
そして、主要国内で最下位の結果です。
長時間労働で有名な日本。これを見ると、非効率な仕事をしていることがよくわかります。労働時間の割に生み出しているものが少ないことが言えます。
日本企業に代わる外国企業の台頭
約30年を経て、世界の時価総額TOP50から日本企業はほぼ姿を消しました。
経済大国と言われた日本の姿はどこにいったのでしょう。近年の上位企業を見ると、経済の中心、経済の成功を遂げている国がどこかが一目瞭然です。
これからの時代を生きる子供たちに必要なもの
人口の減少、経済の減退、低賃金、低生産性・・・この先の日本はどうなるのでしょう?
日本にいること自体がリスクになりえる可能性もあると考えます。そして、日本でしか生きられない大人になってしまう現在の公教育に疑問すら持ってしまいます。
今後、更に日本のガラパゴス化は進むでしょう。それに加え、過去20年の変化以上に、急速にIT化によるAIやロボットによる職業代替、グローバル化が進み、その時代を生きることになる今の子供たちは何を学び、身に付けていく必要があるのでしょうか。
21世紀スキル(ソフトスキル)
これから訪れる環境の変化に柔軟に対応し、状況に応じて最適なパフォーマンスを発揮できるソフトスキルが重要となります。
21世紀型スキルは、「時代を生き抜く力」です。一度身につけると一生役立つスキルとも言えるでしょう。
・Ways of Thinking(豊かな思考力)
・Ways of Working(巧みな仕事の方法)
・Tools for Working(インターネットへの理解)
・Ways of Living in the World(社会生活を営む技術)
世界どこでも場所を問わず働けるグローバルスキル
・日本語以外の言語(英語・中国語等)でのコミュニケーション能力
・グローバルスタンダードで物事を考え、世界を視野に入れること
今後企業は優秀な外国人の採用を積極的に行うでしょう。なぜなら、企業の活動範囲を世界に向けなければビジネスチャンスがないからです。そして、年功序列社会は崩壊し、世界レベルでの優秀な人材の奪い合いも起こるでしょう。それは、既にイギリス、カナダ、シンガポール等各国でVISA規制緩和の優遇策で囲い込みが始まっています。
世界で仕事をするには、「英語」は欠かせないツールであり、今後、グローバルマーケットにおいて英語はできて当たり前の世の中が来ることでしょう。
現在の日本では、英語ができることは「メリット」の要素が今だ根強いですが、近い将来、英語ができることは「当たり前」で、できないことは「デメリット」にもなりえます。
世界各国の異文化のバックグラウンドを持つ様々な人とコミュニケーションを取る事も求められ、最低限のスキルセットがない場合、あらゆるビジネスシーンから取り残されてしますでしょう。
日本におけるエリート「優等生」の定義の再考!
日本における「優等生」の定義はなんでしょう?
おそらく、我々の経験値から推測すると、「中学受験」「高校受験」「大学受験」に生活の大半を費やし猛勉強し、一流大学に入り、そして、優良企業に就職することを意味するのでしょう。つまり、「優等生」とは学歴や経歴で判断しています。
社会が変わろうとしているのに、「優等生」の定義は今だ旧態依然とした思考のままです。
しかし、これからの社会に求められる人材は、果たしてこの定義が示す人材なのでしょうか?
子どもが広い選択肢を得られるには、私たち親はどのように子供たちの教育を導いていくべきなのか?恐らく、まず変わるべきは子どもではなく、私たち親自身の価値観、先入観、古い考え方なのかもしれません。
前述の内容をもとに、一度、皆さん自身で考えてみてください。
現在の受験戦争で得られるものは、果たして意味のあるものなのでしょうか。我が家は、子供の将来を考え、マレーシア教育移住を進めたのには、きっちりとしたファクトに基づく決断だったのです。最後までお読みありがとうございます。どなたかの子育てのヒント・参考になれば幸いです。
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