最近、息子の「中国語」の理解がぐんと深まったと感じています。
実は息子はいわば私の“実験台”(笑)
どうすれば自然にトリリンガルになれるのか。そんなテーマで、この4年間、試行錯誤を重ねてきました。そして最近ようやく、その道筋が見えてきた気がしています。
留学の一番ボリュームゾーン!小学校3年生の落とし穴
息子は、現在9歳の日本では小学校3年生の学年です。
小学校3年生あたりからマレーシア留学を考える人も多いですね!
日本では母語を固めてから、9歳10歳前後で第2言語を始めるとよいという通説があり、「小学校3年生くらいがちょうどいいよね!」と思っているご家庭も多いのが実情です。(このように書くと異論派みたいですねw)個人的には異論ではないですが、英語で考え、第一言語として使用するレベルにするにはちょっと遅いかなと思っています。

恐らく、欧米圏であればこのくらいの年齢からでも間に合うのかもしれませんが、マレーシアに来て感じるのは、欧米圏の国と比べると、英語の習得に少し時間がかかるということです。
あくまで私個人の見解ですが、マレーシアで使われている英語の語彙や表現の総量が、英語を第1言語とする欧米諸国に比べて圧倒的に少ないからだと思っています。(感覚的には、全体の6割程度といったところでしょうか。)
その分、シンプルでわかりやすい英語が多く、日常会話には困らない一方で、表現の幅が広がりにくいという面もあるように感じます。
日本ではまだ中学年の小学校3年生ですが、実はマレーシアのインター校では、すでに「小学校の後半戦」に入っています。
実際、現地の学年に合わせると、Primary Year5(またはYear4)にあたり、 授業内容もどんどん高度になっていく時期です。
実際にゼロ英語のまま小学校3年生でマレーシアのインター校に入学すると、まわりの子どもたちの英語レベルや学習スピードの速さに驚かれるご家庭も多いのではないでしょうか。そして、小学校3年生前後で英語を始める場合、多くのお子さんはあくまで第2言語として学ぶことになります。つまり、思考や表現はまだ日本語が中心に残っているケースも少なくありません。
言い換えれば、言語は使えるようになっても、頭の中で考えるときは母語がベースになっていることが多いのです。
(※これが劣っているという意味ではなく、あくまで事実として記載しています)
我が家の目標は、息子を「日本語と同じように自由自在に英語(中国語)を使いこなせるバイリンガル(トリリンガル)に育てること」でした。
第2言語の位置づけではなく、日本語同等にとなると、もっと幼少期から言語に触れる必要があります。
我が家は、このような理由から、未就学(5歳)の頃にマレーシアへの教育移住を選択したのです。
段階的トリリンガルの道
マレーシアには中華系マレーシア人のご家庭も多く、日常生活でも中国語を耳にする機会はたくさんあります。
学校でも中国語を第2言語として提供するインター校があり、学ぶ環境としては決して悪くありません。
ただ、私の欲張りな考えとしては、中国語も日本語・英語と同じレベルまで引き上げ、将来ビジネスでも使えるようにしたいというものでした。そうなると、第2言語として中国語を学ぶだけでは到底足りません。
「台湾のインターに行く?」「いや、中国のインターに行く?」など、家庭内でもあれこれ悩みました。
結果、我が家が選んだ道は、マレーシアに継続して滞在し、バイリンガルクラスのある学校に転校することでした。
正直、通っていたインター校はとても良い学校で、本当に転校してよいのかと、日単位で気持ちが揺れ動くほどでした。しかし、ゴールから逆算すると、このままでは絶対に目標は達成できない。そう確信しての決断でした。この考えが転校を決断するキーとなりました。
バイリンガルクラスの学びとは
Year3(小学3年生半ば)で、息子はバイリンガルクラスがある学校に転校しました。
正直、今だから言えますが、最初は学校から一度断られていました。
「Year3から英・中のバイリンガルクラスは無理です!」
そこで引き下がるわけにはいかず、私は必死でお願いしました。
「テストだけでも受けさせてください!」と。
入学試験の結果、英語と算数は非常に高評価、中国語は基礎ありという判断。
学力の高さを評価していただき、なんとか一度トライしてみることに。ギリギリセーフでの入学でした。
入学後のバイリンガルクラスは、本当に授業の半分近くが中国語で実施され、Maths, Science, IPCも中国語で進められます。最初の1~2Termの成績は正直、かなり厳しいものでした。(5段階評価で、なんと下から2番目のD。クラスでも落ちこぼれ・・・)息子も「先生、何言ってるかわからない~」という状態で、ただただクラスに座っているだけの生徒💦
1年目は、私も口出しせず、「まずは学校に慣れてくれたらいいか」と温度感控えめで見守りました。
しかし、2年目に入ると変化が。
息子は中国語の授業内容がだんだん理解できるようになってきたのです。
(英語習得のときと同じ流れだ~と、息子の言語習得過程に面白さすら感じました)
丸2年が過ぎ、今では授業で言われていることはほぼすべて理解できるまでに成長。
そして、スコアもなんとBまで上がり、中国語でネイティブとすらすら会話できるようになりました。
■中国語のサンプル教材▼(難しくてもう私はお手上げ💦)


■英語は日本でも大人気!ハリーポッターを愛読するほどのレベル感に


息子の姿を見て、改めて思いました。
「トリリンガルって、本当になれるんだな」と。
もちろん、各言語にはまだ課題があります。
しかしながら私の分析としては、頭の中の“言語の器”には、各言語の割合や強弱がありつつ、成長とともに器自体も大きくなり、各言語の質も上がっていくのだと思っています。
恐らく、大学生くらいには3言語とも高いレベルに到達できるのではないか、と期待しています。
(引き続きサポートしていきます!)
マレーシアでの生活も、気づけば4年目後半に突入。
年が明ければ5年目が始まります。振り返ると、「がむしゃらに試行錯誤しながら頑張った!」と、自分自身を少し褒めてあげたい気持ちです。
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