教育移住生活5か月目。教育移住直後は、英語力向上にかなりのパワーを使って息子をサポートしてきましたが、ふと気付くと「あれ?息子の日本語おかしくない?」と感じるようになりました。これは海外に住むどのご家庭も直面する課題ですね💦今回は、5か月目に感じた日本語力の低下と日英のミックス語、その改善策についてお話します。さて、始めましょう。
日本語&中国語力の急激な低下
4か月目あたりから息子の英語力がかなり上達したというお話を前回しました。前回の記事はこちら▼
英語が上達してきたと思うようになった一方、日本語や中国語のレベルがみるみるうちに低下💦
〇〇君、最近、英語すっごく上手になったけど、日本語と中国語忘れてきちゃってるの?
頭の中のスペースに英語が沢山入ってくると、日本語と中国語のスペースが小さくなって忘れてしまうの(涙)
なるほど、そうよね。
(子どもなりにちゃんと分析できてる!納得!)
スーパーマンじゃないから、全て完璧にはできないよね。
ということで、特に単語や文章構成がどんどん忘れかけてきてました。そして、言葉も3~4歳児の時に発生していた日・英のミックス語を話すようになりました。
たとえば、こんな感じの会話です。
〇〇君、今日、学校で何したの?
今日、SchoolのSwimming Classでwe raced。
そして、僕が〇〇君をbeatしたんだよ!Teacher said 僕の方がSwim fastだって!
ご覧の通り、日・英がちゃんぽん状態です。
このような状態が起きると、一貫して日本人の親御さんは「子どもが言語を混乱している」とか「複数言語を同時に学ぶから思考が伴っていない」と否定的な意見を言う方が多いように感じます。
では、本当にそうなのでしょうか?
言語学の観点では、どう定義されているか見てみましょう!
言語学的には、バイギンガルやトリリンガルの2言語以上の習得過程にミックス言語は『code-switching(コードスイッチング)』と呼ばれています。
ウィキペディアによると、
コードスイッチングとは、2種以上の言語体系ないし言語変種(方言など)の切り替えが行われることである。英語である「code-switching」の頭文字をとって「CS」と表記されることもある。またコードミクシングと呼ばれることもある。
引用:wikipedia
コードスイッチングは、言語形式上、「文中コードスイッチング(Intra-sentential code-switching)」と、「文間コードスイッチング(Inter-sentential code-switching)」に分けられる。文中コードスイッチングとは、1文の中でコードスイッチングが起こっているものである。一方、文間コードスイッチングとは、1文の後の次の文が別の言語に切り替わっているものである。
実際、この状況は、息子が言葉を覚えたての時にも発生してましたが、4~5歳の時は日本語が強くなり一時的にミックス言語は無くなってました。
そして、マレーシアへ教育移住してからは、以下の図でもわかるように「圧倒的な英語環境(それもネイティブ環境)」になり、生活の大半の思考を英語で行うようになり、今回のような変化がまた表れ始めました。
特に学校生活での語彙・表現力の吸収がとても顕著です。実際、息子は日本でもインターのプリスクールには通っていたのですが、移住後のネイティブの先生、お友達から受ける影響がここまで大きいのかと正直驚きました。
参考:英語の吸収においては、テレビやYoutubeを見たりすることは一方的な会話の流れですので、双方間の会話と比較すると子供への吸収度合いが下がります。これは、言語学においても定義されています。
ミックス言語を話す時、子どもの思考はどのようになっているのでしょうか?
子供は主言語を話す時、「該当する日本語を忘れた」「該当する日本語を知らない」「英語の方がすぐ出てきた「英語の方が話しやすいから」などの理由で不足する語彙や表現を第2言語以降の言語で補います。
また、特に幼児期の言語は未発達で成長過程ということもあり、バイリンガルやトリリンガル教育を進めていくと、語彙・表現力において全ての言語を年齢相応のレベルを育成していくことは非常に難しく、一概にこの状態をセミリンガルと定義するにはまだ早い段階ではああります。
小学生の中・高学年以上でこのような状態に陥る場合は、セミリンガルの可能性も高く、注視された方が良いです。思考力への悪い影響が出てきます。
セミリンガルやバイリンガル教育の落とし穴については以前、記事化してますのでご一読ください▼
通常、インターで英語が学習の主言語になった場合、基本的に英語で全て完結すべきなのですが、特にマレーシアのネイティブが少ないローカルインターや日本人が多いインターに通う日本人の生徒に見られるのは、英語が不十分で年齢相応の学問レベルまで達していない。それに加え、主言語(母語)も数年の海外生活で低下し、日・英共に中途半端になる状態です。これは明らかにセミリンガルですね。
(小学校中・高学年で3年前後マレーシアに滞在し帰国されたママ達から悲痛な声を耳にします。)
では、私たち親は、子どもにどう接していくべきなのでしょうか?
海外で生活する場合(圧倒的な英語環境にある場合)、均等バイリンガルになる為には、複数言語の接する時間を基本的には均等にする必要があります。
ただ、そうは言っても、学校での滞在時間や先生・お友達からの影響が強い為、なかなか難しく、私たち親は自宅での日本語学習に注力する必要が出てきます。
そして、言語習得の基礎となる「会話」。まずはこれを意識するのを常習化しましょう。
『お子さんとの会話では、該当する語彙・表現を日本語に置き換えて、オウム返しで会話をしする』
今日、SchoolのSwimming Classでwe raced。
そして、僕が〇〇君をbeatしたんだよ!
Teacher said 僕の方がSwim fastだって!
このように子どもが言った場合、
今日学校の水泳の時間でみんなで競争したの?
そして、△△君が〇〇君に勝ったの?
先生も△△君の方が泳ぎが早いって言ってたんだ~。
よかったね~。
このようにすべての英単語を日本語に置き換えて、オウム返しするのです。
すると、息子にも変化が。。。。
うん!
水泳の時間、競争して僕が勝ったの!
先生が僕が泳ぎ早いって言ってくれて嬉しかった~
私のオウム返しにつられ、息子も最後、私が使った日本語を入れて返すようになります。
「日本語で話しなさい!」は子どもへの心的ストレスがやはり強いようです。
可能な範囲、お子さんに寄り添いながら進めてください。勿論、我が家では、日本語のワークブックや絵本も取り入れ、日本語学習に取り組んでいますが、まずは、日々の子どもとの「会話」です。これが一番大切です。
次は移住6か月目です。ダニ発生!身体中に刺され跡で駆除業者手配した時の記事です。
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