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悲しすぎる事実!海外からみた日本の英検レベル

2024年12月9日

Ten

こんにちは!こども英語アンバサダーの Tenです!

突然ですが、みなさんは「英検2級」ってどのくらいのレベルだと思いますか?

英検2級取得は「高校卒業程度」といわれていますが、実はこれ、海外の同年代の子どもたちと比べると、かなり低いんです…。今日はこの「悲しすぎる現実」についてお話しします。

英検の基本情報は コチラにも書いています

英検2級ってそんなにすごいの?と思った話

英検2級の内容を見てみると、日常会話や簡単なライティングが中心。「なるほど、高校生ならこれくらいできるのかな」と思いますよね。でも、海外で英語を第二言語として学んでいる8歳(小2~3)の子どもたちはどうでしょう?たとえば、こんな差があります。

リスニング

英検2級では、比較的 短めの会話や説明を聞き、その内容を選択肢から選ぶ形式が多いです。

一方、海外の同年代の子どもたちは、長めの物語複数人が参加するディスカッションを聞き取り、その詳細を理解する練習を日常的にしています。さまざまなアクセントにも慣れているため、実践的なリスニング力をもっています。

ライティング

日本の英検2級のライティングでは、論理的に理由を述べることが求められる一方で、構文や語彙の難易度は比較的やさしめです。文章量も120~150語程度。

ですが、海外の子どもたちは、「How can we solve global warming?(地球温暖化をどう解決すべきか?)」や「What is the most important skill to learn in school?(学校で学ぶべき最も重要なスキルは何か?)」といった抽象的なテーマでエッセイを書く練習をしています。

Ten

え、そんなに違うの~!?わたしも 最初はショックでした…

日本と海外では 何が違うの?

日本の子どもたちと 海外の子どもたちの英語力に大きな差が出るのは、環境や学び方の違いにあると思っています。

具体的には、英語の「使い方」インプット量、そしてアウトプットの機会の3つが鍵。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

英語の「使い方」の違い

日本では、英語は主に「テストの科目」として扱われます。小学校から中学、高校と学んでも、どちらかというと文法や単語の暗記に重点が置かれ、リスニングやスピーキングの機会が限られています。英語の授業ではテキストを読むことが中心で、英語を「使う」よりも「覚える」ことが目的になりがちです。

一方、海外では英語は「学ぶための道具」。英語そのものを学ぶだけでなく、他の教科(数学や理科、社会など)も英語で学ぶ環境が一般的です。この方法は「イマージョン教育」と呼ばれ、英語を特別な言語としてではなく、自然に「使う」中で身につけることができます。

Ten

日本の学校では英語の授業の中で「水の循環」を学ぶことはありません。

でも海外では、理科の授業で「Water Cycle」を英語で学びます。こうした経験を繰り返すうちに、語彙力や表現力を磨いているんですよね。

インプット量の差

次に、英語に触れる量、つまりインプットの差が挙げられます。日本の子どもたちは学校で 週に数時間の英語の授業を受けるだけですが、海外の子どもたちはそれ以上に膨大なインプットを日常的にしています。

海外の家庭では、小さい頃から絵本の読み聞かせが一般的。最初はシンプルな「Where's Spot?」「Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?」といった短い本からスタートし、少しずつ語彙や表現が豊かな本に進んでいきます。

そして8歳頃には「Harry Potter」シリーズのような長編の物語を自分で読みこなす子も珍しくありません。

さらに、映像や音声の環境も豊富。アニメや映画子ども向けの教育番組など、英語で楽しめるメディアが身近にあり、聞く力や発音の感覚が自然と身につくようになります。

これに比べて 日本では英語の教材や番組がまだ限られており、親が意識して環境を整えないとインプットの量を増やすのが難しいのが現状です。

アウトプットの機会

最後に重要なのがアウトプット、つまり「話す」「書く」機会の差です。日本の英語教育ではスピーキングやライティングの練習が十分に行われていないと個人的には感じています。

学校の授業では英語の先生と簡単なやりとりをする程度で、ディスカッションやプレゼンテーションの機会はほとんどありません。また、ライティングも「My favorite food is pizza.」のような簡単な文を書くことに留まりがち。

一方、海外では幼い頃からプレゼンやディスカッションが当たり前。たとえば、8歳の子どもが「What can we do to save the environment?」というテーマで自分の意見をまとめて、クラスで発表することもよくあります。

アウトプットの機会が多いと、子どもたちは英語を使うことに対する抵抗感を持たなくなります。「間違ったら恥ずかしい」と思う前に、どんどん話し、書き、表現することで自然と上達していくのです。

Ten

この点でも、日本の英語教育は 改善の余地があるのかなと思っています。

できることから始めよう!

ここまで読んで、「じゃあ日本の英語教育ってもうお手上げ?」と思った方、ご安心を!

日本にいながらで、おうち英語でできる工夫がたくさんあります。英語学習は 親子で一緒に楽しむのがイチバン!わが家も まだまだ試行錯誤中ですが、成長とともに少しずつできることを増やしてます。

Ten

海外と日本の英語力の差を知ると 焦りますよね。

でも 悲しむだけじゃなく「じゃあ何をしよう?」と前向きに考えることが大事だと思っています!

  • この記事を書いた人
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Ten

元個別塾講師、おうち英語 8年目|小2(理系・英検2級)、年長(運動系・勉強苦手)の母。日本語も英語も関係なく、こどもの性格にあわせて別々のアプローチで子育て。

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